「E-M1X」の購入直後の試し撮りの時に、鳥AFが遠くにいる馬もロックオンしていたので、もしかしたらとそれ以降も気にしながら使っていました。
もしかしたらというのは、鳥云々ではなく「そこに何かいる」を認識しているのではということです。コントラスト検出方式ならばそうかもしれないという憶測ですが。
そこで改めて近場の小動物公園で試してみることにしました。
設定は「C-AF TR」の鳥AFで、AFエリアは全面(121点)です。

まずはSONYの動物瞳AFならガチピンになる相手です。「E-M1X」の瞳AFが有効になるのか、恐竜のオブジェの瞳にガッチリ合います。

さて、動物瞳AFでも結構怪しいケースですが、「E-M1X」はプレーリードッグを「ここに何かいる」と認識して瞳ぽいものを探してピントを合わせてくれます。

さすがにここは動物瞳AFじゃないので無理だろうと思えたのですが、「E-M1X」は「ここでしょ」と瞳にロックオン。

ポートレート風にミーアキャットを激写。ここまでアップだと人物の瞳AFが有効なのかなと思えるのですが…

ここまで引いてもミーアキャットの顔をロックオンしてくれます。

この構図でもガッツリと瞳をロックオン。

遠くにいるおサルさんにもロックオン。

ならば鹿はどうだろうかと試すと、何かいることは認識しても瞳を探すことはできません。

鹿がダメなら馬もダメだろうと試してみるとあっさりロックオン。どうやら「瞳」だとはっきり分かるかどうかというレベルの話なのかもしれません。

SONY機だと黒っぽい体(顔)だと瞳を探してくれないケースですが、ここでも「E-M1X」は「ここでしょ」と瞳にロックオン。もう訳が分かりません。

本来の機能である鳥瞳AFはフェンス越しでもロックオンしてくれます。

このケースでもロックオンしてくれるので「E-M1X」の鳥瞳AFの能力の高さがうかがえます。
以上は「100-400mm」単体の場合です。以下は「100-400mm + 2倍テレコン」ですが、状況がいっきに変わります。

「C-AF TR」の鳥AFで瞳を捉えています。L連写するのですが、撮った後に確認するとピントが合っていません。「S-AF」の中央1点で撮ればガチピンです。

ここは妙に描写が甘いと思えるのですがISO6400でした。

「100-400mm + 2倍テレコン」の場合は、「S-AF」の中央1点でひたすらH連写して捉えるのが良いのかもしれません。

「今日は野鳥が全然いないなぁ」と寂しく感じているとカワセミがやってきました。

静かに静かに近づいて連写攻撃。

再び静かに静かに近づいて連写攻撃。何かに驚いたように突然飛び立ったと思えば…

セキレイがやってきました。このセキレイ相手にピント精度を確認してみると結構外しています。「100-400mm + 2倍テレコン」だと絞りがf/13になってしまうため、ピントの合いやすさが問題になってくるかもしれません。