2018年9月9日

便利ズーム「TAMRON 28-300mm」屋外撮影対決

昨日の「TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD」の初撮りでは実用に耐えられるのか分かりませんでした。仮に「こんなもの使えない」と判断しても代替品がありません。もし存在するなら気合が入った“便利ズーム”が欲しいです。ただし、重量級は選択肢にありません。

重量比較
「E-M5 MarkII + 12-100mmPRO」1030g(469g + 561g)
「E-3 + LEICA D 14-150mm」1340g(810g + 530g)
「6D MarkII + TAMRON 28-300mm」1305g(765g + 540g)

あの「LEICA D 14-150mm」は「TAMRON 28-300mm」より軽かったという点は意外です。

そこで軽いけど写りが良い「LEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm/F3.5-5.6 ASPH.」で随分前に撮った写真を発掘しました。


E-510 + LEICA D 14-150mm ※初撮り
f/5.6 1/200秒 ISO100 +0.7補正 150mm


等倍切り出し
マクロレンズでなくてもここまで写ります。


E-3 + LEICA D 14-150mm
f/5.6 1/1250秒 ISO400 150mm


等倍切り出し


E-3 + LEICA D 14-150mm
f/5.6 1/400秒 -0.3補正 ISO100 150mm

これを見て「ここまで写るならこれで十分」ということで、これ以降は「LEICA D 14-150mm」ばかり使うようになりました。

さて、「6D MarkII + TAMRON 28-300mm」は「E-3 + LEICA D 14-150mm」の代わりになるのでしょうかということで、雨予報が外れて晴れ間が見えてきたこともあり、少し屋外撮影をしてきました。

まずは「TAMRON 28-300mmの開放絞りは使い物にならない」を確認します。


f/3.5 1/2000秒 ISO100 -0.3補正 28mm

全体的にモヤッとしています。


等倍切り出し。これは酷すぎます。

「安いレンズは最低でもf8まで絞りましょう」は定石ですのでもう一枚。


f/8 1/400秒 ISO100 -0.3補正 28mm

シャキッとはいきませんがまあまあでしょうか。


等倍切り出し。とりあえず何が写っているのか判別は可能です。

さて、ここからは高倍率ズーム対決です。

TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 ※I型

グレードとしては「TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6」は同等かもしれませんが、後者の重量は僅か260gです。「E-M5 MarkII」と合わせると約730gになるため、両者の写りが殆ど同じなら「6D MarkII + TAMRON 28-300mm」を使う機会がさらに減ることになります。

対決中は「TAMRON 28-300mm」の絞りは「f8」にします。これはマイクロフォーサーズで撮る場合の「f4」とボケが同等になるためです。


TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD
f/8 1/250秒 ISO100 28mm


M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
f/4 1/3200秒 ISO200 12mm (換算24mm)


M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
f/4 1/3200秒 ISO200 14mm (換算28mm)


TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD
f/8 1/500秒 ISO100 28mm


M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
f/4 1/4000秒 ISO200 12mm (換算24mm)


M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
f/4 1/5000秒 ISO200 14mm (換算28mm)


TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD
f/8 1/250秒 ISO100 188mm


M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
f/4 1/2000秒 ISO200 100mm (換算200mm)


M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
f/5.5 1/1250秒 ISO200 90mm (換算180mm)


TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD
f/8 1/400秒 ISO100 -0.3補正 188mm


等倍切り出し。


M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
f/4 1/2000秒 ISO200 -0.3補正 100mm (換算200mm)


等倍切り出し。


M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
f/5.6 1/1250秒 ISO200 100mm (換算200mm)


等倍切り出し。


TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD
f/8 1/200秒 ISO100 -0.3補正 188mm


M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
f/4 1/1000秒 ISO200 100mm (換算200mm)


M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
f/5.5 1/640秒 ISO200 90mm (換算180mm)

以上のぱっと見では「TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6」は同じくらいでしょうか。だったら「6D MarkII + TAMRON 28-300mm」を出番はあるのだろうかと思えますが、写り云々以前に“光学ファインダー”を覗いて撮るのは楽しいです。


「どっちを使う?」という場面では自然に「6D MarkII + TAMRON 28-300mm」を構えていました。やはり、カメラらしく光学ファインダーでカシャカシャ撮るのは楽しいです。


TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD
f/8 1/1000秒 ISO1000 300mm


等倍切り出し。「TAMRON 28-300mmって全然ダメじゃん」というわけではなく、なんらかの条件に合致すれば「LEICA D 14-150mmにはちょっと負けるかな」程度まで向上します。

Mモードに切り替えて、絞りf8、シャッター速度1/1000で固定なら動き回るハチもなんとか捉えることができます。「ちょこちょこ動き回る被写体を狙うなら光学ファインダーが必要かな」というのが今日の感想です。