2022年9月2日

「TAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」屋外で試し撮り


雨予報だったためカメラを持たずに散歩していましたが、自宅に戻るころにはドピカン晴れになりました。「X-T4」を持ち出して本日2回目の散歩開始です。もちろん目的は「TAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」の屋外テストです。


実焦点距離70mm,f/2.8,1/4700秒,ISO320

最初の試し撮りで「17-70mm F/2.8」のテレ端の描写の甘さが気になりましたので、テレ端を念入りに試し撮りしていきます。なぜかEVFをじっくり見ても撮影中にピントが合っているのか分かり辛いです。超明るい中華レンズでMF撮影する時ははっきりとピントが分かるのに、このレンズだと分かりません。

ピントの件に関しては超明るい中華レンズのテストで答えが出ていて「X-T4」の場合はF2.0より明るいレンズでないとEVFでピントが分かりません。とりあえず撮ってから拡大再生して確認する必要があります。


ピクセル等倍切り出し。近接撮影でも屋外ならどうだろうかでしたが、妙にモヤモヤしています。「X-T20」と同等に「X-T4」も「ピクセル等倍で見ても意味ないでしょ」という仕様なのかもしれません。


実焦点距離17mm,f/2.8,1/4400秒,ISO320

ワイド端でも接近撮影すれば背景は十分にボケます。ここでもワイド側なら「これで十分かも」と思えるレベルの写りをしてくれています。


ピクセル等倍切り出し。小さいクモがキッチリ写っていますね。


実焦点距離70mm,f/2.8,1/2700秒,ISO320

ピントが分からないため、ひたすら連写した中の一枚です。


ピクセル等倍切り出し。細かいところまで写っていますが、クッキリ感が足りません。


そこで50%リサイズ後にトリミングしてアンシャープネスを少し掛けてみると、いっきにハッキリクッキリとなりました。

X-T4の画素数は「6240×4160」ですので、50%リサイズしてからPCの壁紙にしたりプリントアウトしても十分に実用的です。ただし、50%リサイズ後に50%トリミングだと「1560×1040」になりますので、「望遠側が足りないのでトリミングでごまかす」ができません。


ピクセル等倍切り出し。辛うじてモズであることは分かります。


いつもの池で遠景のテストです


実焦点距離17mm,f/2.8,1/4000秒,ISO200
中央部分をピクセル等倍切り出し。ワイド端の絞り開放で遠景撮影というケースは皆無ですので、このくらいの写りで十分です。


実焦点距離17mm,f/5.6,1/1000秒,ISO160
中央部分をピクセル等倍切り出し。野鳥がいないので、少し絞った場合の違いが分かりません。


左端をピクセル等倍切り出し。さすがに中華レンズとの実力差はありますね。10万円以下のレンズでここまで写れば十分です。


さて、問題のテレ端です。


実焦点距離70mm,f/2.8,1/5000秒,ISO320
中央部分をピクセル等倍切り出し。


実焦点距離70mm,f/5.6,1/640秒,ISO160
中央部分をピクセル等倍切り出し。f/2.8とf/5.6の違いがさっぱり分かりません。


実焦点距離70mm,f/2.8,1/200秒,ISO200
ここでは主題はクッキリ写り、背景は良い感じにボケてくれています。これならイルミネーション撮影に使えるかもしれません。


さて、問題のテレ端の「絞っても変わらん」が良く分かる事例です。


実焦点距離70mm,f/2.8,1/3200秒,ISO250


実焦点距離70mm,f/5.6,1/550秒,ISO160


実焦点距離70mm,f/8,1/280秒,ISO160

まるで連写で撮った3枚みたいになっていますが、絞りをf/2.8→f/5.6→f/8にして撮っています。絞っても何も変わりません。

とりあえず、今日のところは「テレ端の実力はこの程度だから絞らずに全て開放でOK」という感じでしょうか。