2021年3月7日

カワセミの恋の季節

昨日と違って今日は微妙な天気ですので、空模様を見ながら野鳥撮影散歩を楽しみます。今日はカワセミくんに会えるでしょうか。


北エリアから探索しますが、カワセミくんはいません。その代わりにジョウビタキ♂が久しぶりに現れました。しかし、ジョウビタキ♂にしては警戒心が強い個体のようですぐに遠くに行ってしまいます。三度ほど撮影をチャレンジして南下します。


しばらく歩くと、ジョウビタキ♂が再び現れました。この個体はすぐに逃げることなく撮らせてくれました。


さて、カワセミくんはどこにいるんだろうかと今まで見かけた場所を時間を掛けて探しますが、どこにもいません。ここに居ついたのか、いつも見かけるカワウ、コサギ、チュウサギが微妙な位置取りをしています。


あっ、いた。なかなかここから動きませんが、チュウサギがバサバサ飛んだあと、いっしょにどこかに飛んでいき、行方不明。15分ほど探しましたが残念ながら見つかりません。


今日は単独のセキレイがあちこち元気よく飛び回っているのを見かけます。


もう今日は無理かなと川を眺めながら諦めムード。散歩のシニアさんが「あっちにカワセミいるよ。シラサギがいる辺り」と教えてくれたので、カワセミがいそうな場所を眺めると…


あっ、年明けごろに見かけた場所にいます。うーん、これは縄張りが広範囲になっていますね。


ところが、妙にせわしなく動き回っています。


とまっている時間は10秒から20秒程度でしょうか。以前なら1分以上とまっていたのに。


何を気にしているのか、とにかくあちこち動きます。以前なら、少しずつ北へ向かうとか南へ向かうとかでしたが、今日は規則性がありません。


北エリアと南エリアの中間にある50mほどの区間には今までカワセミはいませんでした。お互いに縄張りに侵入しないための暗黙のルールなのでしょうか。ところが今日はカワセミがいます。謎です。


あれ?もしかしたら…


カワセミが大きな声で鳴いていますが、明らかに鳴き声は二羽です。確証を得るまですぐ近くにやってきたジョウビタキ♀を撮ります。


ジョウビタキ♀も今日は落ち着きがなく、短時間であちこち移動します。


こちら側の木の枝にとまったカワセミはじわじわ近づいても逃げません。こちらをガン見していますね。


で、反対岸にもカワセミがいます。このカワセミの鳴き声が周囲に響き渡っています。こんなに大きな声で鳴くんだと初めて知りました。しかし、縄張り争いをしているわけではなさそうです。


あれ?これはもしかしたら?


微妙な間合いですね。


上にいたカワセミが少しずつ少しずつ近づいて、ついにお見合い状態になりました。この状態で30秒ほど。


再び微妙な間合い。

南エリアのカワセミは長時間10m範囲でとどまり鳴き続け、北エリアのカワセミが自分の縄張りを出て、近くにやってきたかと思えばすぐに戻っていくということを10回ほど繰り返していました。


なんとすぐ目の前の木に二羽がやってきて再びお見合い状態です。


プイっと背を向けて北エリアのカワセミは自分の縄張りに戻っていき、しばらくすると南エリアのカワセミも自分の縄張りに帰っていきました。南エリアのカワセミが北エリアに入ることはないということは、「それはそれ」というルールがあるのでしょうか。

カワセミたちに、ほっこりさせてもらいました。

行動パターン見たところ、北エリアのカワセミが♀、南エリアのカワセミが♂かもしれません。