「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」は対角線画角180°の魚眼レンズです。ちょっと違う雰囲気で撮りたい時に魚眼レンズの出番があるため、面白いレンズとは言えそれほど出番があるわけではありません。
出番が少ないわりには、これで魚眼レンズは3本目です。「写りが良くて寄れて明るいコンパクトな魚眼レンズが欲しい」というだけでは単なる物欲になってしまいますが、実は最後の決め手はこれです。
→ 「フィッシュアイ補正撮影」 の使いかたを教えてください。(E-M1 Mark II ファームウェア Ver.2.0)
「フィッシュアイ補正撮影」という最新のデジタルカメラらしい機能を使うことで魚眼レンズが魔法のレンズになるのです。
具体的には…
フィッシュアイ補正1 約11mm相当
フィッシュアイ補正2 約14mm相当
フィッシュアイ補正3 約18mm相当
つまり、換算焦点距離が11mm、14mm、18mmという3本の超広角レンズに変化するのです。
少し晴れ間が見えたタイミングで、散歩コースで「フィッシュアイ補正」を試してみます。
7月11日
撮影機材
・OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII
・M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
JPEG撮って出し。
初期チェックで確認済みですが、開放絞りの近接撮影は描写が甘いです。といってもピクセル等倍で見なければ問題ありません。
遠景ですので、絞りはf/4.0です。
ピクセル等倍切り出し。PROレンズですからこのくらい写って当たり前でしょうか。旧レンズの「ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye」より解像しています。
日差しが強い中、完全逆光で撮影。これなら太陽を気にせずに使えそうです。
さて、ここからは「フィッシュアイ補正」のテストです。
フィッシュアイ補正なし
フィッシュアイ補正1
フィッシュアイ補正2
フィッシュアイ補正3
寄れる魚眼レンズは楽しいです。意外にも背景の玉ボケが綺麗です。
再び「フィッシュアイ補正」のテストです。
フィッシュアイ補正なし。いかにも魚眼レンズで撮りましたという歪み。
フィッシュアイ補正1。「α7 III + Voigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III VM」のように横方向にシャッキーンと広がる。ちょっとわざとらしさを感じるので私の好みではありません。
フィッシュアイ補正なし
フィッシュアイ補正3。換算18mm相当くらいが良いです。
「LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.」のワイド端と比べてどうなのか気になるので後日検証。
この場合は魚眼レンズでは違和感ありすぎるので、フィッシュアイ補正の使い時なのかもしれません。
このような構図だと魚眼レンズぽさが目立たずに手前を広く撮ることができます。
ピクセル等倍切り出し。実は猫ちゃんがくつろいでいます。
逆光でも問題なく使えるため、透過させる楽しさがあります。
今日はここまで。