2020年4月3日

スナップ用途レンズでプチ対決「E-M1 MarkIII , X-T20 , α7 III」

昨日の雨の撮影散策で「X-T20 + Voigtlander ULTRON 21mm F1.8 Aspherical VM」が十分に使えることが分かったため、単焦点レンズは「Voigtlanderシリーズ」だけで良さそうな気がしますが、念のためスナップ用途レンズでプチ対決させてみます。

3月15日

撮影機材
・E-M1 MarkIII + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.
・X-T20 + Voigtlander ULTRON 21mm F1.8 Aspherical VM
・α7 III + SONY FE 35mm F1.8


いつもの鞍ヶ池公園ですが、今日は機材が多いため車です。というのは言い訳で自転車で疲れてしまうと撮影意欲が衰退するようになってしまいました。


まずは、昨日手応えを掴んだ「X-T20 + Voigtlander ULTRON 21mm F1.8 Aspherical VM」を使います。


絞りf2.0でシベの先端を狙いますが、「X-T20」だとピントの山が分かりにくいため苦労します。


ここも絞りf2.0で何回か撮りましたが、全て「どこにピントが来ているのか分からん」という写りになってしまうため、絞りf4.0で妥協。


動いているものにMFで合わせるのが難しいため置きピンしましたが、微妙に描写が甘いです。この距離なら少し絞った方が良いかもしれません。


この距離なら絞りf2.0の描写力を発揮してくれそうですが、被写体が常に動き続けるため、MFで合わせてシャッターを押すという短い時間でも被写界深度から外れます。何度も何度も撮り直してようやくまともな1枚を確保。


ピクセル等倍切り出し。


「ピントの山が分からん」場合の典型例です。いつも通り“0”の左半分にピントを合わせますが、イライラしてきます。


ここもピントが合っているのか分からないため、10回近くトライ。ワラビーが「しつこいオッサンだな」という顔でチラチラこちらを見ています。


ピクセル等倍切り出し。頑張った割には残念な結果。ここも少し絞った方が良いかもしれません。


愛嬌があるワオキツネザルは撮っていて楽しいです。


ピクセル等倍切り出し。ここも何度撮り直しても上手くいかないため、絞りf4.0で撮影。今回はキッチリ写っているため、やはり少し離れた被写体なら絞りf4.0が良いかもしれません。


ぱっと見、「子ヤギが羊をいじめている」という状況です。


ピクセル等倍切り出し。撮りながら「ピントが全く合わない」と思えるほど、絞りf2.0だと描写が甘すぎます。


「ねえねえ遊んでよ」とジャレているのか、体当たりしたり羊の背中に乗ったりやりたい放題の子ヤギです。


ピクセル等倍切り出し。絞りf4.0なら随分マシになります。

さてここからは対決ネタです。


まずは遠景の描写チェックです。3機種とも絞りf8.0です。


X-T20 + Voigtlander ULTRON 21mm F1.8 Aspherical VM


E-M1 MarkIII + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.


α7 III + SONY FE 35mm F1.8

きつめのシャープネスが掛かるはずのオリンパス機ですが、ここではレンズが甘いのか少し緩い感じです。


ここも絞りf8.0ですが、馬を狙います。


X-T20 + Voigtlander ULTRON 21mm F1.8 Aspherical VM


E-M1 MarkIII + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.


α7 III + SONY FE 35mm F1.8

3機種ともピクセル等倍切り出しに十分耐えられますが、「α7 III + SONY FE 35mm F1.8」の切れの良さが際立っています。


すぐ近くの馬を絞りf2.0で狙います。これだけ近いと馬もカメラを気にするのかこちらをチラチラ見て落ち着かない様子。


X-T20 + Voigtlander ULTRON 21mm F1.8 Aspherical VM


E-M1 MarkIII + LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.


α7 III + SONY FE 35mm F1.8

イメージセンサ4サイズの写りを標準ズームで比較」の時と同様に今回も「X-T20」で白い馬を撮ると変な写りになります。ここでも「α7 III + SONY FE 35mm F1.8」の写りが素晴らしいです。


最後に「α7 III + SONY FE 35mm F1.8」の完全勝利という一枚です。


ピクセル等倍切り出し。「ここまで写るのか!」と驚きの一枚でした。

ここまで差があるとは現地では気が付かなかったため「α7 III + Voigtlander ULTRON 21mm F1.8 Aspherical VM」を試していません。仮にその組み合わせでも「SONY FE 35mm F1.8」と同等の写りをするならば、「ボディの差」となります。