2022年7月24日

大人しくなってしまった「カメラマン リターンズ#5 間違いだらけのレンズ選び!!」

各メーカーの機材をボロクソにあれやこれやと雑談する企画ものムック本「カメラマン リターンズ」はレンズ偏とボディ編が交互に出版されます。夏期はレンズ偏です。


カメラマン リターンズ#5 間違いだらけのレンズ選び!! & レンズBOOK 2022 (Motor Magazine Mook)

広告はキヤノン、ニコン、シグマです。

2021年のレンズ偏は面白おかしく読ませていただきましたが、今年は全般的に遠慮しているのかボロクソ度が低いです。それとも各メーカーのレンズがミラーレスに最適化されてきて批判する余地がなくなったのでしょうか。何かボロクソに言わなくてはということでキヤノンとソニーの高倍率ズームレンズは相変わらず酷評です。私はソニーの24-240mmを2020年に買いましたが、少し使っただけで売却しました。期待外れどころか「これを使うくらいならRX10M4の方が良い」というレベルだったからです。

キヤノン、ニコンに関しては、ざっくりまとめると最新のレンズを買っておけば文句ないというお話。フジの最新レンズは脱個性でキレが良くなったことは良いことなのか悪いことなのか微妙。

旧オリンパス製品に関しては妙な優しさすら感じる内容になっています。「頑張って存続してください」というメッセージなのでしょうか。「12-100mm F4.0 IS PROを買っておけば、これだけで十分」というのも変わらない評価になっています。個人的には「8-25mmF4PRO」と「40-150mmF4PRO」にもっと踏み込んで欲しかったです。

リコー(ペンタックス)はネタ不足でページにするのが大変だったことが分かります。

パナソニックはフルサイズをやったことでマイクロフォーサーズのレンズも良くなったという評価。最近は尖がったレンズを出してくるので、割り切り感が出てきていますね。

シグマ、タムロンは各メーカーのボディとの相性問題があるため、新製品に飛びつくのは微妙なタイミング。

世界情勢からして、しばらくはイケイケドンドンで攻めるわけにはいかないため、どこの企業も冒険はしづらいのかもしれません。

2020年までなら「面白そう」とか「ちょっと使ってみたい」でレンズを買い漁ってきましたが、今は「買っても使い道が…」と考えてしまいます。大量にあれこれ買ってきたので、ここからさらに「これだ!!」と直感でポチしたくなるレンズが現れるのかどうか。もちろん気合を入れて使い倒すわけではないため、価格は重要ポイントです。


たぶん、2020年末までなら悩むことなくポチしたであろうレンズは「MACRO APO-ULTRON 35mm F2 X-mount」です。単純に「ちょっと試してみたい」と思えるレンズです。

もう一本は「LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH.」です。こちらは単純に「面白そう」と思えるレンズだからです。

前者は「中華レンズとの絶対的な性能差を見せてもらおうじゃないか」であり、後者は「超広角ズームと比較してみたい」という動機ですので、確実に試し撮り程度で終わってしまいそうです。カートに入れて出して入れて出しての1日でしたが、ぐっと我慢した日曜日でした。(Yahooショップは日曜日がお得です)