2008年7月21日

高校野球を撮ってみる2008ファイナル

今日が「第90回全国高校野球選手権記念大会 東愛知大会」の最後の撮影になります。応援チーム「豊田高専」が4回戦に進出したのは三十数年ぶりの快挙でありますが、本日の対戦相手が強豪チーム「豊田大谷」となると、勝敗はともかく“野球を楽しもう”という雰囲気。そこでラスト撮影はあれこれ遊びで撮るのではなく、3年生たちの最後の試合をキッチリ撮ってあげようということで、メインの撮影機材は「EOS 30D + EF300mmF4L IS ( + 一脚)」で、動画撮影用に「PowerShot S5 IS ( + 三脚)」を用意しました。


今日の第二試合は真剣撮影のみとなるため、第一試合で観戦しながらデジカメ遊びを楽しんでみました。そのデジカメ遊びとは、「PowerShot S5 IS」で高校野球の撮影にチャレンジしてみようというものです。(ソフトボールの試合を撮ったときに「全然ダメ」という印象を受けましたが)


試合開始前の守備練習風景を撮ってみました。ちょっとしたコツを掴めばS5ISでもタイミング良く撮れます。


コンデジでフェンスの隙間から撮れば、フェンスの写りこみを防げますね。S5ISはこういう風景も結構良い感じに写ります。

第一試合の「杜若 vs 岡崎」は終始「PowerShot S5IS」で撮りました。


今日も日差しが強い中での熱戦になりそうです。


まずはピッチングの撮影ですが、液晶モニターを見ながらの撮影ではどうしてもタイミングが合いません。そこで、どうせ三脚に固定させているのだからと被写体を直接見ながらシャッターを押すことにしました。


ノーファインダー撮影だからこそ、このようにバッティングシーンも良い感じに撮れました。つまり、EVFや液晶モニターを使っていては、タイムラグがありすぎてムリということです。


どのシーンを撮るにしても“置きピン”は必須ですが、シャッター半押しを維持するのは疲れるので、“置きピン”してすぐにMFに切り替えておきます。そうすれば二盗シーンも問題なく撮れます。


スポーツ撮影の場合はS5ISの連写が役に立たないため、タイミングを微妙に変えて何度も撮っておくといいかも。


杜若高校の応援スタンド。応援にも気合が入っていますね。


こういう場合は連写が必要ですね。ちょっとシャッターを押すタイミングが早すぎました。


途中からアクセサリーシューのところから覗きこむように被写体を見るようにしたところ、タイミングが取りやすくなりました。


バントシーンもタイミングが合うようになってきました。多少の練習が必要かもしれませんが、S5ISでも結構撮れるものですね。


「打ち返せるか~」という雰囲気。

ここからは場所を変えてスタンドの中段付近から撮影


S5ISのテレ端で、内野席の中段付近から二塁ベース上を撮影するとこんな雰囲気です。


場内が騒然となったシーンです。顔面にデッドボール。実はバントをしにいって避け切れなかったのです。(この後、担架で運ばれました)


ドンピシャのタイミングですが、ボールを見れば分かりますが「ファール」です。


二盗シーン、タイミング的には“アウト”ですが、ボールを捕球できなくて“セーフ”。遊撃手の「あー!」という表情が写っています。(アップの掲載はしませんが)


牽制シーンは一塁手に置きピンしておきます。


今日も良い試合を見せてもらえました。選手の皆さん、そして応援の皆さん、熱戦お疲れ様です。

「PowerShot S5IS」で第一試合を写真撮影と動画撮影、第二試合を動画撮影しました。2試合の時間が約5時間ですが、そのうちの3時間ほど電源を入れていましたが、電池(eneloop)の持ちが非常にいいようで、試合終了後の記念写真タイムも問題なく撮影可能でした。ここまで電池が持てば旅行などでも安心して使えるかも。

動画編を2本掲載します。

杜若 vs 岡崎 豊田高専 vs 豊田大谷

動画の配信は終了しました。

動画の配信は終了しました。

第二試合の「豊田高専 vs 豊田大谷」は「EOS 30D + EF300mmF4L IS」で撮りました。


豊田高専のエースは大会直前に疲労骨折が判明したため、治療しながらも第2回戦、第3回戦にリリーフ登板しました。そして、第4回戦では最後の試合ということもあって先発で登板しました。


エースはバッティングも良いですよ。


しかし、まだ本調子ではないため、ゲーム中盤になると豊田大谷の強力打線に捕まってしまいました。


ブロックで得点阻止。


今夏の撮影ではいろいろ試してみましたが、バッティングシーンは縦位置で撮ると結構良い感じになるようです。特に背景に相手チームのベンチを入れると臨場感が増すかも。


終わってみれば豊田大谷に完敗でしたが、7回の攻撃では2アウト満塁に持ち込めたりしたので、終始良い試合でした。今夏の大会の結果には選手たちも十分に満足していることでしょう。試合後の爽やかな笑顔が全てを物語っていました。

「EOS 30D + EF300mmF4L IS」での撮影はとても楽ですが、ここぞという時は半押しを何度もやってフォーカスを確実に合わせておく必要があり、油断していると結構な頻度でピントを外します。フォーカスロックした後でも微妙にフォーカスが変わることがあるのですが、この現象は謎です。それでも、素早いAFは突然やってくるチャンスを捉えてくれる可能性が高いため、スポーツ撮影にはやっぱりCANONのデジタル一眼かなぁと改めて感じた一日でした。

本日の撮影機材
・EOS 30D + EF300mmF4L IS
・PowerShot S5 IS