2004年3月26日

名古屋オートトレンド2004

昨年に引き続き、今年も初日に行ってきました。

昨年は「TVS DIGITAL」の実力テストのために、そして今年は「PowerShot S1 IS」と「FinePix S5000」の対決シリーズのためにカメラを何台も抱えての出撃。会場内を普通に周れば1時間もあれば余裕でしょうが、撮影のために3巡もして結構疲れました。

さて今回の「E-1で真剣勝負」の一つ目の課題は「ストロボ使いこなし」です。E-20で苦労することなく上手くいっていたストロボを使った屋内撮影ですが、E-1に使うようになってから全然上手くいきません。

「スポット測光+露出補正+ストロボ任せ」で失敗した東京モーターショー、「多分割測光+ストロボ調光補正」で随分と良くなった名古屋モーターショー、そして今回は「スポット測光+ストロボ調光補正」を試したわけですが、残念ながら一歩後退。ハズレの大量生産してしまいましたが、こういうこともあろうかとRAWで撮っておいて正解。現像段階で「プラス補正+ホワイトバランス微調整+彩度調整」で救い出す。今回も「次回こそは」となってしまいました。

二つ目の課題というか試してみたかった「テレコン1.4+標準ズーム」を実践。この焦点距離が屋内イベントで一番都合が良いと思ったからである。結果としては「×」でした。分かっていた事といえファイダーが暗くなってしまい非常に見辛い。「開放F4.0」がこれほど暗いとは…。それから一段分暗くなるわけですから「微妙な手ブレ」の発生率増加。これは「ISO感度を上げれば良いジャン」と帰宅してから気が付いた。

三つ目の課題はフィルター「ポートメイトA」を試してみたこと。デジカメは「はっきり写りすぎる」ため、おねえさん達のお肌の状態が鮮明に写ってしまいます。これは時としてデメリットとなるわけで、やんわりとボカしてくれるフィルターが必要だろうと思ったわけです。これについては「アップなら○」「ひきなら△」でした。当然といえば当然の結果でしょう。

撮影機材: OLYMPUS E-1


対決シリーズ「S1IS vs S5000」

S1ISの実力試しのために屋内ポートレートでS5000と対戦させてみました。

結論を先に言えば「S5000の圧勝」です。

「FinePix S5000」
人肌を綺麗に表現するFUJIカラーマジックの本領発揮。
ストロボ調光もそこそこ良い感じで外す割合も少ない。

「PowerShot S1IS」
ステージ撮影を遙か後方から手を伸ばして撮影した時に威力を発揮した「手ブレ補正」
大量に所持する手持ちのCFが使えて撮影枚数を気にする必要がない

両者を比較すると…
ファインダーの見易さはS5000の勝ち
ストロボチャージの早さはS5000の勝ち
連写はS1ISの勝ち
撮影、再生の切り替え易さはS1ISの勝ち(再生から撮影モードにすぐに切り替わる)
人肌の綺麗さはS5000の勝ち
持ちやすさはS5000の勝ち
片手で撮るのならS1ISの勝ち(手ブレ補正のおかげ)
大量に撮るのならS1ISの勝ち(CFが使えるから)

屋内ポートレートという舞台で下記の2点を満たす条件ならばS5000に軍配が上がります。
・「手ブレ補正」の必要性があまりない
・メモリカードを1枚程度しか使用しない

S1ISの問題点は役に立たないファインダーとストロボチャージのノロマさです。人物の表情が全く分からないようなファインダーでは構図決めの目安程度にしか使えません。ストロボに関しては1枚撮った後にかなり待たされるため、「目線」を貰っても“たったの1枚”しか撮れません。

ということで屋内ポートレート対決の結果は「S5000の圧勝」ということになりました。

撮影機材: FinePix S5000

撮影機材: PowerShot S1IS