2020年9月12日

「COOLPIX P950」でメジロを撮る

同じセンサーを使っている機種の対決ネタ「COOLPIX P950 vs COOLPIX A1000」のために鞍ヶ池にやってきましたが、運良くメジロを撮ることができたので、対決ネタから切り離しました。

9月12日

RAW現像
・露出補正あり
・WB:晴天
・ピクチャーコントロール:風景


f/4.5,1/320秒,ISO100,換算24mm

A1000同様にP950もJPEG撮って出しだと不満を感じることが多く、RAW現像を必須です。ピクチャーコントロールを「ビビッド」または「風景」を選ぶと良い感じになります。


f/5.6,1/60秒,ISO100,換算1000mm

序盤はなるべくISO100で撮っておきたかったため手すりを利用して手振れを防ぎます。今まで「もうちょっと望遠が欲しい」と漠然と思っていましたが、このカットで「この大きさで撮ってみたかった」は結果的に換算1000mm必要だったことがようやく判明。この小動物園で大砲レンズを構えるのは場違いですので、P950は適しています。


f/5,1/80秒,ISO100,換算350mm

1/2.3型CMOSにピクセル等倍を求めるのは酷というもの。50%リサイズでフルサイズ機のピクセル等倍にどれだけ迫ることができるのか。


50%リサイズ後にトリミング。

50%リサイズしても2304×1728になるので、十分にPCの壁紙画像に使えそうです。


f/4.5,1/100秒,ISO100,換算95mm

超望遠がウリのコンデジですので、近接撮影は大の苦手となります。花のドアップ撮影には不向きです。


f/4.5,1/80秒,ISO100,換算150mm

完全に撮影目的なら、被写体に合わせて機材を使い分けることを想定してあれもこれもと持ち歩くことになりますが、1台だけで広角から望遠までカバーしたいなら今のところG3Xかなとは思うのですが…

G3Xはピクセル等倍でもまあまあいけるので、換算600mm相当を50%トリミングして換算1200mmになります。しかしながら、小さい被写体を狙うとAFが頻繁に迷うため、シャッターチャンスを逃すことが多いです。さらにRAWモードで連写すると連写とは思えないほど遅いため、野鳥を相手にすることはストレスが溜まります。

だからこそP950の存在意義があるわけで。


f/6.3,1/30秒,ISO100,換算1200mm

いきなり換算2000mmでは被写体を追えないため、まずは換算1200mmで練習。


f/6.5,1/30秒,ISO100,換算2000mm

少し慣れてから換算2000mmでロックオン。離れた場所からメジロをここまでアップで撮ることができるなんて、ほんと凄いことです。

序盤は画質優先でISO100固定にしていましたが、ちょこちょこ動き回るメジロがブレてしまいます。


f/5.6,1/30秒,ISO100,換算850mm

木に猫がいるのかと少し近づいてみると、なんとハクビシンです。どうやらメジロを狙っているようですが、メジロは太い枝にはとまりません。

ここでISO感度をAUTO1600に変更して、シャッタ速度優先で1/250秒にします。


f/5.6,1/250秒,ISO1000,換算950mm

メジロとは違う野鳥が一羽います。帰宅後に調べてみるとコサメビタキのようです。


f/5.6,1/250秒,ISO560,換算950mm

快調なP950ですが、ちょこちょこ連写をしている間は気が付かなかった欠点があります。連写してバッファが空になるまで露出補正の変更ができません。さらに調子に乗ってバッファをいっぱいにしてしまうと、A1000のようにしばらく何もできません。


f/5,1/250秒,ISO1100,換算550mm

「バッファがバッファが…」とイライラしていると、ハクビシンがメジロの捕獲を諦めたのか木から降りてどこかに行ってしまいました。

ここからはバッファをいっぱいにしないように気を付けて撮影します。


f/6.5,1/250秒,ISO720,換算2000mm


f/6.5,1/250秒,ISO720,換算2000mm


f/6.5,1/250秒,ISO720,換算2000mm


50%リサイズ後にトリミング。

メジロをドアップで撮ることができて幸せを感じたひと時でした。

作品狙いではなく、あくまでも遊びですから、晴天日の野鳥撮影は「COOLPIX P950」で必要十分です。