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第236週 読書「資産形成の本音の話(インデックス投資に複利効果などない)」

最近は投資関連の書籍を読んでもX(Twitter)に「読んだ」で終わらせることが多いです。なぜならば、今まで大量の投資関連本を読み過ぎて、新刊が出て読んでも新鮮味がなく「またこれか」とか「所詮はこの人の経験談でしょ」程度の感想しかないためです。

2年位前からものすごく気になることがあります。それはインデックス投資の説明の中にある“複利効果”です。インデックス投資に複利効果などないのに、書籍とかインフルエンサーの発言を真に受けて「インデックス投資をやれば複利効果でこんなに資産が増える」と詳しくない初心者までも力説しています。インデックス投資に複利効果などありません。あくまでも構成銘柄の株価上昇によるものです。そしてウォーレン・バフェット氏の晩年になってから資産が爆増したグラフを示して「これが複利効果です!」と力説するのも間違っています。あれは直近の十数年間で急騰した銘柄を保有していたからであって、30年前と40年前に買った銘柄を保有していたから晩年になって複利効果が出てきたわけではありません。

先日見た動画は、S&P500のチャートを表示して「これが複利効果です」と言い切り、自分の資産の増え方も示して「どうですか。複利効果はすごいですね」のような自慢をしていました。2022年より2023年の資産が増えるのは当たり前、2023年より2024年の資産が増えるのは当たり前です。ただ単にそのような相場だっただけです。ではその人の資産は2025年も爆増しているのでしょうか。

なんだかモヤモヤする情報が飛び交っていますが、「インデックス投資に複利効果などない」を明確に説明してくれる書籍がようやく発売されました。

投資信託業界歴30年の父親が娘とその夫に伝える資産形成の本音の話
今福 啓之 (著)

著者は投資信託業界に30年以上勤める正真正銘本物のプロです。投資信託を扱っているプロが真実を説明してくれるわけですので、米国の投資家が書いた書籍の手直し本とか、個人投資家の経験に基づく自分はこう思う本とは全く違います。


目次
1 最初に結論、言っておく
2 夫婦2人で「本気の積立」をオープンに
3 預金でもいいけど、僕の20年は参考になるはず(前編)
4 預金でもいいけど、僕の20年は参考になるはず(後編)
5 預金でもいいけど、僕の20年は参考になるはず(完結編)
6 告白:僕の積立20年で実は後悔していること
7 アセットアロケーション? ――うーん。知らなくていいかな
8 「途中のリスク」と「最後のリスク」
9 基準価額って何?
10 信託報酬というコストの意味
11 基準価額は単なるモノサシですから
12 「口数」だから難しいんだよね
13 ずっと使える株式の知識(前編)
14 ずっと使える株式の知識(中編)
15 ずっと使える株式の知識(後編)
16 企業を応援? いやいや、そうではなく……
17 悪いけど投資に「複利効果」なんてないから
18 長期投資は「複利効果」のためでなく……
19 将来いくらあれば正解なんだろう?
20 年金は大丈夫? はい、大丈夫
21 じゃあ、どう増やしたらいいわけ?
22 納得ずく? 怖いんですけど
23 「もし5%で運用できたら」――そんな無責任な!?
24 皆が株式インデックスファンドでなくていい
25 株式ファンドの選び方(インデックスファンド・前編)
26 株式ファンドの選び方(インデックスファンド・後編)
27 アクティブファンドを擁護しようと思う
28 NISAをどう考えるか
29 じゃあどうする? 投資信託選びの具体策
30 どんな投資信託が”積立最強ファンド”なのか?
31 父から(ようやく)最後のお話

ざっくりと重要ポイントをまとめます
(1)
インデックス投信に複利効果はありません。金融商品の慣習として、過去の5年間とか10年間の成績の年利を単利と複利で計算しなおしているだけ。これは他の金融商品と比べるためです。
(2)
なぜ未来を複利で説明するのか。10年後、20年後に資産をどのくらいにしたいのかゴールを決めて、そのゴールに達するためにはどの金融商品を選ぶ必要があるのか判断が必要。10年後に2倍にしたければ複利で7.2%、20年後で2倍にしたければ3.6%の金融商品を選ぶ。しかし、あくまでも目安。
(3)
株式というものは基本的に右肩上がりだから、20年後、30年後なら元本割れの可能性は低いが、結局のところ投資は“運”。

投資信託の専門家が真実を忖度なく書いているので、インデックス投信を盲目的に信じている人は読むことをお勧めします。

8月18日

買い NF日経ダブインバ(13株)
買い NF日経インバ(400株)
買い 楽天225ダブルベア(400株)
買い IS米国債20年ヘッジ(20株)

S株買い 計134,433円
日経ダブルインバ(15株)
日本郵船(2株)

前日比
日本株PF-0.0228% TOPIX+0.43% 高配当50ETF+0.32%

8月19日

買い IS米国債20年ヘッジ(20株)

S株買い 計45,568円
日経平均ベア2倍上場投信(200株)
日本郵船(1株)

S株売り 計165,545円
日経ダブルインバ(15株) +525
日経平均ベア2倍上場投信(200株) +600

前日比
日本株PF+0.2721% TOPIX-0.14% 高配当50ETF+0.28%

8月20日

S株買い 計17,445円
三菱商事(1株)
オリックス(1株)
日本郵船(2株)

前日比
日本株PF+0.4813% TOPIX-0.57% 高配当50ETF+0.04%

8月21日

S株買い 計65,664円
セブン&アイ・ホールディングス(1株)
東映アニメーション(1株)
トヨタ自動車(2株)
ヤマハ発動機(1株)
東京エレクトロン(1株)
オリックス(2株)
日本郵船(2株)
東宝(1株)
東映(1株)

前日比
日本株PF-0.0255% TOPIX-0.52% 高配当50ETF+0.04%

8月22日

売り 楽天225ダブルベア(900株) +1981
売り GX優先証券ETF(200株) +883

S株買い 計76,984円
セブン&アイ・ホールディングス(2株)
信越化学工業(1株)
東映アニメーション(2株)
ヤマハ発動機(2株)
キヤノン(1株)
東京エレクトロン(1株)
日本郵船(1株)
東宝(2株)
東映(2株)

前日比
日本株PF+0.3110% TOPIX+0.58% 高配当50ETF+0.64%


週末集計

楽天証券枠(日本株)+SBI証券(旧ネオモバ)枠 の推移グラフ(週)

米国株の推移グラフ(週)

投資信託の推移グラフ(週)

日本株+米国株+投資信託の推移グラフ(週)

日本株+米国株+投資信託の先週比
含み益:+3,489,744 円 先週比 +204,024 円
実現損益(累積):+5,061,201 円 先週比 +3,179 円 ※税引き後
配当金(累積):2,317,497 円 先週比 +63,855 円 ※税引き後

カテゴリ : 週トレ



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ミニベロおやじの写楽です。フォトマスター検定1級。健康マスター。ダイエット検定1級。食生活アドバイザー3級。QC3級。FP3級。色彩検定3級。情報処理技術者試験1種。購入したデジカメは50台、自転車は11台。ブロンプトンで日本一周を達成、ブルベのSR達成。最近はデミオDで遊んでいます。雨の日は映画三昧。アウトドアも始めました。

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