株式投資が特別だった時代の普通の会社員の資産形成といえば「定期預金」と「財形預金」です。給与天引きの「財形預金」なら最初からそれは収入から除外されるわけで、少ない手取りでやりくりするしかありません。「財形預金」というものは、“定年後のお楽しみ”であり、退職金が少ない中小企業でも「退職金+財形預金」で老後は何とかなり、当時の金利を考慮すれば「40年近く積み立てていれば元本の2倍くらいになっているはず」と思い込んでいた人は多いはずです。
バブル崩壊後に金利はいっきに下がり、デフレ時代のゼロ金利政策で、定期預金すら金利“0.1%/年”未満でしたが、給与天引きの「財形預金」のことは気にせずに、家庭のこと、仕事のこと、趣味のことに全力投球の日々。振り返ってみれば、子供が独立するまでは株式投資に手を出さずに正解でした。家庭、仕事、趣味に忙しいのにそこに投資を加える余裕などありません。金銭的な面ではなく、時間と精神面です。
定年まで残り僅か、子供は独立、趣味はやりつくした感があるという状況になって、株式投資に全力投球ができたわけで、余裕がなければできることではありません。よって、今の若い人たちなら「財形預金」の代わりに「インデックス投資」を始めて、定年まで残り数年という時期まで証券口座など見る必要はありません。
さてさて、退職の手続きをしている段階で、会社で手続きしてくれた「財形預金」なら、解約の手続きも会社でやってくるものだと思い込んでいたら「自分で銀行の窓口に行ってください」とかで、ちょっと手間でしたが解約したのが今年の2月。
財形預金
積立元本 1257万円
受取額 1305.3万円
利息 48.3万円
利回り0.03842
35年間の財形預金の税引き後利息3.842%。
2倍とか、せめて1.5倍というレベルではなく、利息は僅か3.84%です。この程度の利益なら自分で運用すれば半年もかからないはず!
ということで財形預金を解約する前から連日爆買いしていた投資信託を、2月末までにさらに爆買いしました。1か月後の絶望感爆発という状況になるとは想像できずに爆買いです。爆買いしてからこれらを「退職金運用枠」にして「株ゲーム」とは別に収益をカウントしていきます。(※退職金が振り込まれたのは暴落1週間後でしたので、退職金は使っていません)
さて、爆買いした「退職金運用枠」はどうなったのでしょう。これが暴落直前から直近までの損益のグラフです。
2025年4月10日時点でマイナス-1,589,103円(税引き後)です。プラス3.84%なんて楽勝どころかマイナス12%です。完全放置ではリカバリーできそうもありません。
完全長期であるはずの「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は大暴落直前に全て売却して代わりに分配型に資金を投入。暴落した「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は2か月耐えて、「S&P500は高値圏に復帰」のタイミングで全て売却して代わりに分配型に資金を投入。S&P500は高値圏に戻っても円建てのインデックス投信は戻らないのです。(※7月17日時点でも年初一括購入分はマイナスです)
売却益リスト
インデックス投信を売却して四半期分配型に資金を投入した理由は戻りが悪くても分配金がもらえるからです。もちろん、含み損になってる場合は「特別分配」になるため、実質の分配金はゼロになりますが、反転上昇で含み益になりそうなファンドに資金を投入しました。
分配金リスト
「楽天・高配当株式・米国VYMファンド(四半期決算型)」の権利取りを跨いで権利落ち日に全売りしているため、売却益も分配金も得ています。個別株とかETFのような権利落ち日に不条理な大きな下落というものは投資信託にはないので、少しでも早く資金を確保したければ権利跨ぎせずに売却、分配金名目の収入が欲しければ権利跨ぎしてから売却で良いです。
税引き後収益は +416,771円 でいったん終了です。
完全長期目的だった「退職金運用枠」ですが、爆買いしたタイミングが最悪でした。当初は半年くらい掛けてゆっくり構築するつもりが、トランプ相場で下落基調になり「ここで爆買いすれば爆益のはず」と思い込んで、結果的に大暴落で大惨事でした。あれこれいじくって戻りを待っても、プラス10%には達しそうもなく、夏枯れ相場で再び大きく下がることがあれば、ここでいったんリセットして買いなおせば良いと開き直ったわけです。
暴落があったとはいえ、5.5か月で+416,771円ならまあまあ妥協できる成績だったと思います。解約した「財形預金」を何もせずに放置していたら利息など700円程度だったはずですので。
7月14日
売り NF日経インバ(200株) +580円 ※金曜日のPTS
S株買い 計112,582円
積水ハウス(1株)
キリンHD(3株)
NF外株ヘッジ有(2株)
STOXXヘッジ有(6株)
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(5株)
オリエンタルランド(2株)
東映アニメ(2株)
富士フイルム(2株)
キヤノン(1株)
丸井G(5株)
三菱UFJフィナンシャルG(1株)
みずほフィナンシャルG(5株)
イオンフィナンシャルサービス(5株)
SOMPOホールディングス(1株)
MS&AD(1株)
東京海上HD(1株)
S株売り 計21,760円
ヤマハ発動機(20株) +360
前日比
日本株PF+0.0438% TOPIX-0.02% 高配当50ETF+0.04%
7月15日
買い GXUSスーパーDETF(5株)
買い GX高配当30日株(5株)
S株買い 計69,036円
キリンHD(5株)
NF外株ヘッジ有(2株)
STOXXヘッジ有(2株)
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(5株)
オリエンタルランド(1株)
東映アニメ(1株)
富士フイルム(1株)
キヤノン(1株)
丸井G(5株)
三菱UFJフィナンシャルG(1株)
イオンフィナンシャルサービス(5株)
MS&AD(1株)
東京海上HD(1株)
S株売り 計100,085円
みずほフィナンシャルG(5株) +440
SOMPOホールディングス(12株) +840
いちよし証券(35株) +455
前日比
日本株PF+0.0983% TOPIX+0.09% 高配当50ETF-0.26%
7月16日
買い GXUSスーパーDETF(20株)
買い GX高配当30日株(10株)
S株買い 計43,467円
積水ハウス(1株)
キリンHD(5株)
NF外株ヘッジ有(2株)
STOXXヘッジ有(2株)
オリエンタルランド(1株)
富士フイルム(1株)
キヤノン(1株)
三菱UFJフィナンシャルG(1株)
イオンフィナンシャルサービス(5株)
MS&AD(1株)
S株売り 計84,935円
東映アニメ(16株) +2512
シチズン時計(35株) +490
前日比
日本株PF-0.1667% TOPIX-0.21% 高配当50ETF-0.48%
7月17日
買い GXUSスーパーDETF(5株)
S株買い 計97,170円
積水ハウス(2株)
キリンHD(5株)
NF外株ヘッジ有(2株)
STOXXヘッジ有(2株)
オリエンタルランド(2株)
富士フイルム(2株)
トヨタ自動車(2株)
ヤマハ発動機(5株)
キヤノン(2株)
三菱商事(2株)
丸井G(5株)
三菱UFJフィナンシャルG(1株)
イオンフィナンシャルサービス(5株)
MS&AD(2株)
東京海上HD(1株)
S株売り 計357,902円
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(10株) +280
丸井G(30株) +1560
東京海上HD(14株) +1722
日本たばこ産業(40株) +960
前日比
日本株PF+0.2803% TOPIX+0.72% 高配当50ETF+0.18%
7月18日
買い NF日経インバ(400株)
S株買い 計70,539円
積水ハウス(1株)
NF外株ヘッジ有(2株)
STOXXヘッジ有(2株)
日本たばこ産業(1株)
オリエンタルランド(1株)
富士フイルム(1株)
トヨタ自動車(2株)
ヤマハ発動機(5株)
キヤノン(1株)
丸井G(2株)
三菱UFJフィナンシャルG(1株)
イオンフィナンシャルサービス(5株)
SOMPOホールディングス(1株)
MS&AD(1株)
東京海上HD(2株)
S株売り 計52,425円
NF外株ヘッジ有(30株) +555
前日比
日本株PF+0.3065% TOPIX-0.19% 高配当50ETF-0.09%
週末集計
楽天証券枠(日本株)+SBI証券(旧ネオモバ)枠 の推移グラフ(週)
米国株の推移グラフ(週)
投資信託の推移グラフ(週)
日本株+米国株+投資信託の推移グラフ(週)
日本株+米国株+投資信託の先週比
含み益:+1,990,781 円 先週比 +91,799 円
実現損益(累積):+4,932,553 円 先週比 +8,569 円 ※税引き後
配当金(累積):2,218,526 円 先週比 +43,631 円 ※税引き後
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カテゴリ : 週トレ
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