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本来の株式投資とは「株式投資で普通でない利益を得る」


株式投資で普通でない利益を得る (著)フィリップ・A・フィッシャー

フィリップ・フィッシャーは、投資業界で、だれよりも広く尊敬され、称賛されている史上最も影響力のある投資家である。約60年前に書かれた本書は、今日でも金融業界の最先端にいる最高峰のプロが学び、それらを応用しているだけでなく、多くの人が投資の福音書としてあがめたて続けている。彼の投資哲学を記した本書は、1958年に出版されて以来、一貫して非常に有益な書籍と評価されており、今日では、ベンジャミン・グレアムの著作とともに、投資業界の必読書との名をほしいままにしている!
本書の特徴は、平易な言葉で書かれ、内容も簡潔で分かりやすい。また、プロでしかできなような手法はほぼなく、プロでしか理解できないような数式や用語なども一切ない。フィッシャーは60年も昔に、投資で成功するためにはMBA(経営学修士)など必要ないことを証明していたのだ。
第1章 過去から学べること
第2章 「周辺情報利用法」から分かること
第3章 何を買うべきか―株について調べるべき一五のポイント
第4章 どんな銘柄を買うべきか―自分のニーズに合う株を買う
第5章 いつ買うべきか
第6章 いつ売るべきか―そして、いつ売ってはならないか
第7章 配当金をめぐるさまざまな言い分
第8章 投資家が避けるべき五つのポイント
第9章 ほかにも避けるべき五つのポイント
第10章 成長株を探す方法
第11章 まとめと結論

フィリップ・A・フィッシャー氏本人による改訂版をさらに監修者とフィッシャーJr.が改訂した書籍です。頭から読み始めましたが「監修者まえがき」からフィッシャーJr.による「父の本から学んだこと」までは正直言って読む必要はありません。ここをバッサリとカットして価格を下げて欲しいです。

他の王道の長期投資本を読んだことがある人なら第1章と第2章も読み飛ばしても大丈夫です。

第3章で何を買うべきか、第4章で銘柄選び、第5章で買うタイミング、第6章で売るタイミング、第7章で配当金の裏話、第8章と第9章で避けるべき事柄の解説です。つまり、第3章から第9章が長期的な株投資の教科書になります。

フィリップ・A・フィッシャー氏が活躍した時代は米国が世界のどこよりも成長していた時代ですので、投資先を念入りに調べてタイミング良く資産を投入すれば、10年後、20年後、30年後には莫大な資産になったのかもしれません。その逆もあるわけで、投資に失敗すれば全財産を失う時代でもあったわけです。よって、この時代の伝説的な投資家は近い将来を考えて投資先を厳選する能力が必要で、過去の株価のチャートなどは無意味なものだったのです。

「成長」がキーワードになっているため、いわゆるキャピタルゲイン狙いの投資となりますが、今の時代のような短期ではなく、あくまでも企業の成長に対しての投資ですので、結果が出るまでの期間は相当長いものになります。

今の時代において、そのような投資先を探すことができるのか、そもそもそのような企業が今後現れるのかという疑問点はありますが、第6章、第7章、第8章、第9章は普遍的な事柄であり、ついつい目先の利益につられて忘れがちな事柄でもあるため、「これって昔のテクニックでしょ」というわけではありません。

1銘柄に10万円とか50万円に投資するなら適当でも利益も損失もそれほど多くありませんが、数千万円とか数億円の投資をするなら、伝説の投資家たちの考え方を学ぶ必要はあります。

数千万円までいかなくても少ない軍資金を1銘柄に全力投球する場合も第3章、第4章、第5章が参考になるはずです。

小遣い稼ぎのトレードではなく本格的な投資をしている人向けの書籍です。

カテゴリ : 書籍など



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ミニベロおやじの写楽です。フォトマスター検定1級。健康マスター。ダイエット検定1級。食生活アドバイザー3級。QC3級。FP3級。色彩検定3級。情報処理技術者試験1種。購入したデジカメは50台、自転車は11台。ブロンプトンで日本一周を達成、ブルベのSR達成。最近はデミオDで遊んでいます。雨の日は映画三昧。アウトドアも始めました。

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