母親が作ったマイナス2000万円を取り返すぞ!!とFX取引の世界に飛び込んだ主人公くるみちゃんの地獄のような日々を描いた「FX戦士くるみちゃん」ですが、父親のヘソクリまで手を出して、いよいよ地獄へ!!という局面で奇跡的に生還して「FXを引退する」と宣言してストーリーは完結。ここまでが「第1巻」です。
暗黒なFX取引の世界を描いた「FX戦士くるみちゃん」の物語は綺麗に完結したなぁと思っていたら、なんと「第2巻」の発売です。ストーリーを続けるためには新キャラ登場が定番ですが、なかなか上手い展開です。新キャラは何も考えずに「とにかく金儲けをしたい」だけの女の子。流されるまま、くるみちゃんはその子の師匠になって、売買の指示をすると何故かすべてが当たって女の子は何もしていないのに大儲け。「自分も実際に売買していたら…」という悪魔の囁きとの葛藤。そこに第1巻で少しだけ登場した売れないアイドルも絡んで…
「起」だけで終わっても良いような構成で始めて、上手くいきそうという手ごたえがあれば「起承転結」で進めて、第2巻は「承」になります。何となく「この辺で終わってもストーリー的には全く問題ない」となっていた頭文字Dと似たような構成とも思えますが、中途半端に風呂敷を広げて途中で打ち切りになるよりは良いです。
描写が怖いのでアニメにすると恐怖作品になってしまいそうです。ここはアイドルグループ主演の実写版ドラマが良いような気がします。某アイドルグループのメンバーは初心者向けマネー誌の連載記事にも登場していますので、投資の知識もあるような。
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