2020年2月16日

改めて「TG-850」を試してみる

自転車旅や歩き旅の移動中の撮影に使う機材をいろいろと「E-PL7」で模索しました。利便性優先で「TX2」を購入しましたが、あまり使うことなく写りを求めて「TX2」から「G1X MarkII」にチェンジさせました。移動中は撮影機材を“襷がけ”したいため「G1X MarkII」がちょうど良い大きさです。

しかし、自転車旅では途中途中の記録写真を撮るための機材は“襷がけ”ではなくウエストバッグに収納させることが殆どでした。撮影と走りのどちらに重きを置くのかという違いです。

そこで問題になるのが「TX2」ですら「ちょっと大きいなぁ」と感じていたのに「G1X MarkII」では大きすぎてウエストバッグに入らないことです。

「やっぱり小さいコンデジも欲しいなぁ」と物色しましたが、3年前に「iPhone7」に機種変してからは自転車での移動中の写真は「iPhone7」で撮ることが多いのも事実。

使用頻度が低くなることが分かっている「小さいコンデジ」を今さら買っても無駄かもしれない…

と考え始めたタイミングで思い出しました。


デジカメ遊び振り返り 31台め「STYLUS TG-850 Tough」

防水10m、耐衝撃や防塵設計など、オリンパスならではのタフ性能プラス、ウルトラワイド21mmから始まる5倍光学ズームと、180度回転できる可動式液晶モニターを搭載。水中や雪山、ハードなスポーツなどのアクティブシーンで大活躍します。
STYLUS TG-850 Tough | 防水デジタルカメラ T(Tough) シリーズ | オリンパス

この形状のボディでも「レンズシフト式手ぶれ補正機構」を搭載しているのでスペック上は優れものです。有効画素数は1600万画素もあります。

「iPhone7」で撮る時に「もうちょっと広角側が欲しい」「もうちょっと望遠側が欲しい」と思うことがあるため、その程度なら「STYLUS TG-850 Tough」で十分かもしれません。実際のところグルメを広角寄りのスマホで撮ると歪むので、中望遠域が欲しかったのですが、とりあえず「TG-850」で代用できそうです。

北海道旅行に備えて、いつもの散歩コースで「TG-850」を試します。

撮影モードは、「iAUTO」が基本で、露出補正が必要な場合に「P(プログラムオート)」、花をアップで撮る時に「スーパーマクロ」を使います。


f/5.7,1/160秒,ISO125,換算105mm

まずは「テレ端」を試しますが、十年前のコンデジ並みの写りですね。


f/3.5,1/160秒,ISO125,換算21mm

このカメラの特徴は「換算21mm」です。超広角レンズ代わりに使えば良いという割り切り感も必要かもしれません。


f/6,1/640秒,ISO125,換算21mm

超高額なスマホに機種変する必要も無さそうです。


f/5.7,1/320秒,ISO125,換算105mm

ただし、写りは安いコンデジ並みです。


f/5.7,1/400秒,ISO125,換算105mm

ぱっと見は良さそうに見えますが…


等倍切り出し。

「1600万画素」あるとは思えません。「防水10m、耐衝撃設計、防塵設計」のためにレンズが繰り出さない方式であるがゆえの宿命です。


f/6,1/400秒,ISO125,換算21mm


等倍切り出し。

ワイド端でもJPEGではなくGIFファイルかと思えるほど階調がありません。


f/8.7,1/500秒,ISO125,換算49mm

スーパーマクロで花を撮ってみれば記録写真用途としては役割を果たします。


f/5.2,1/1000秒,ISO125,換算49mm


等倍切り出し。

不思議とスーパーマクロならまあまあ解像しているため、中間域なら良いのかもしれません。

そもそも「STYLUS TG-850 Tough」は防水カメラですので、防水を必要としない場合は“宝の持ち腐れ”ともいえます。