2018年9月13日

「LUMIX DC-TX2」のズームマクロを試す

“花撮影”で撮りたいイメージがあっても寄れない「G9X」では諦めることがありました。「TX2」なら寄れるらしいのでまずは初期テストをしてみます。


このように被写体にぐっぐっと接近することができます。ターゲットまでの距離はレンズから約3cmです。


f/3.3 1/60秒 ISO1250 9mm(換算24mm)
マクロ撮影とはいえワイド端で撮るとこのように「ものすごく近くで撮りました」という写真になってしまいます。


f/3.3 1/60秒 ISO1250 9mm(換算24mm)
「ズームマクロ」なら迫力のドアップになりますが、光学ズームではなく、デジタルズームを使って倍率を稼いでいるだけですが、レタッチで「切り抜き&拡大」をするよりは遥かに綺麗に仕上がります。

早起きして出勤前に近所の散歩コースの花を撮ってみました。

写真のアスペクト比を「3:2」から「4:3」に変更しているため換算画角が変わります。


f/3.5 1/60秒 ISO250 9mm(換算26mm) ズームマクロ
僅かな風で揺れるためピント合わせに苦労しますが、実焦点距離は9mmですので被写界深度内に収まります。普通の人が撮りがちな“図鑑風の写真”を撮るのになんちゃってマクロは適しているかもしれません。カチッした写真が欲しければそれなりの機材が必要です。


f/3.5 1/60秒 ISO500 9mm(換算26mm) ズームマクロ
豆粒のような昆虫もしっかり写ります。


f/3.5 1/60秒 ISO500 9mm(換算26mm) ズームマクロ
表現方法を工夫すればそれっぽい写真になるかもしれません。


f/3.5 1/60秒 ISO250 9mm(換算26mm) ズームマクロ
早朝の曇り空のため平坦的な絵になってしまいます。晴天下で撮ってみなければ、TX2の本来の実力が分かりません。


f/3.5 1/60秒 ISO1000 9mm(換算26mm) ズームマクロ
こちらもそれっぽい雰囲気で撮れています。

少し気になったため等倍切り出し。


デジタルテレコン同様のデジタルズームマクロですから仕方ありません。ISO1000でも実用的というのは評価できるかと。

価格.comを覗いてみたところISO感度を上げなければズームマクロでも十分綺麗というコメントがあったため、改めてテスト。

帰宅後ですので、室内で三脚を使ってISO200固定です。


f/3.3 1/40秒 ISO200 9mm(換算26mm)


f/3.3 1/30秒 ISO200 9mm(換算26mm) ズームマクロ
白い被写体では良いのか悪いのか分かりません。

それではズームマクロを使わずに光学ズームならどうなのでしょう。


このように三脚を使ってさらにセルフタイマーで撮ります。


f/3.5 1/25秒 ISO200 9mm(換算26mm)


f/4.2 1/13秒 ISO200 18mm(換算54mm)


f/5.3 1/13秒 ISO200 37mm(換算109mm)


f/6.1 1/10秒 ISO200 73mm(換算217mm)


f/6.4 1/8秒 ISO200 132mm(換算390mm)

望遠側にズームすると比例して最短撮影距離が遠くなるため、「ズームアップした割には大きく写らないな」という印象を持つかもしれません。

背景ボケについてはテレ端で実焦点距離132mmで絞りF6.4ならそこそこボケてくれるため、換算100mm辺りで打ち止めになっている機種よりはボケで遊べると思います。

「LUMIX DC-TX2」は「旅行先で簡単にいろいろと撮りたい」に適している“旅カメラ”ですので、撮り方を求めるのは酷というものです。コンデジ全般にいえることです。拘れば拘るほど撮影機材は重くなります。