2018年5月17日

ブロンプトンの旅の写真集を作った

約10年前にフォトアルバムを作ったことがありますが、「フォトアルバムをネットで作る」は物珍しさが先行していて、まともなアルバムを作ると高額になりました。ちょっとしたものでも1万円を軽く超えましたが、さすがに高額なだけはあって出来上がりの質は市販の写真集に負けず劣らずです。

市販品なら3000円程度でも単品オーダーなら1万円超は仕方ないところですが、頻繁に作るほどの財力はありません。フォトアルバムについては3冊ほど作っただけで普通の写真プリントに戻し、たまに奮発してA4サイズも依頼しましたが、いつのまにかプリントそのものをしなくなりました。「自分のブログに掲載してある」がアルバム代わりになっていたという事情もあります。

うちの娘が写真撮影を趣味にして、お気に入りの野球選手を撮影するために頻繁に通っています。フォトアルバムを作って若い選手にプレゼントするほどの気合の入りようですが、機材を増えると「撮れるもの」も増えるため、最近は友人たちのイベントでカメラマンをやっているようです。フォトアルバムの作成までがカメラマンの仕事のようで、アルバムの作成は「しまうまプリント」が定番らしいです。

10年前では考えられないほど格安でフォトアルバムを作ることができるようです。試しに家族旅行のアルバムを作ってみましたが、さすがに品質は価格なりで市販の写真集と比較するものではありません。198円から998円という格安でフォトアルバムを作ることができることに意味があります。品質はそれなりとはいえ、普通の雑誌のように眺めるのなら必要十分ですので「これでいくか」と決めてからひたすら作業しました。

何のフォトアルバムを作るのか。それは2010年10月から始めた「ブロンプトンの旅」です。家族にはどこどこに行ってきたと話しても具体的なことは話していません。行ったことがない土地のことを話されても全く分からないからです。せめて写真があれば「こんなところだったよ」となりますが、PCの画面で説明するのもお互いに手間です。よって写真というものは紙であるべきなのです。

「ブロンプトンの旅」のアルバム作りで何が大変なのか。それは日本全国あちこち訪問した時に撮った写真のどれを採用するのかです。まずは47都道府県に分類することから始めましたが、そこからすでに大変でした。さらにもっと大変なのは都道府県によって選んだ枚数のバラツキが大きすぎることです。

アルバム作りに費やした時間は約100時間という超大作です。

まずは「日本一周編」です。

北海道が2冊
東北が1冊
関東が1冊
中部が2冊
近畿が1冊
中国が1冊
四国が1冊
九州が1冊
沖縄が2冊

近畿までは縮小させずにそのまま掲載したため、単純にセレクトした枚数でフォトアルバムの厚みが違います。「中国・四国」で1冊に収まらなかったため分割しましたが、それでも中途半端な枚数になったため1ページに4枚収まるように縮小させてあります。この帳尻合わせに時間が掛かりました。フォトアルバムの代金が「基本代金+ページ単価×枚数」なら枚数合わせの苦労はなくなるのですが格安ですから仕方ありません。九州編の7県のばらつきが一番大きく無理やり1冊に納めました。沖縄編は八重山諸島を独立させて計2冊。

次に日本一周完了後の「オプション編」です。こちらは1回の旅で1冊のアルバムという形態になるため作るのは簡単です。

で、ここまでやって、ふと思ったのは「思い出アルバムじゃなくて写真集も欲しい」です。大量の写真からベストショットに近いものをセレクトした旅の写真集です。

というわけで「日本一周総集編」です。これは写真集という位置づけですので見開きA4になるようにしてあります。

初版は「日本一周総集編」と命名してありますが、今後の旅で各都道府県で納得いく写真を撮れた場合は写真集を「自転車旅総集編」としてアップデートしていきます。

デジカメで撮ってもPCのHDDに眠らせているだけの人は、一度でいいのでフォトアルバムを作ってみることをお勧めします。